この記事ではFXのスプレッドの仕組み、口座選びやトレードの際に気を付けることについて解説していきます。
FX初心者の方の中には「スプレッドは手数料みたいなものと聞いたけど、細かいことはよくわからない。額も小さいし、そんなに気にする必要ないんじゃないの?」と思われている方も多いです。
確かにトレード1回1回のスプレッドによる損失額は少ないですが、これからの長い投資家人生を考えると無視できません。
塵も積もれば山となりますから、この記事を読んでスプレッドの仕組みをしっかりと覚えていってくださいね。
目次
FXのスプレッドとは
スプレッドとは、トレードする通貨ペアの買値と売値の開きのことを指し、これがFXの実質的な取引手数料となります。
FXの取引では基本的にスプレッド以外のコストがかかりませんから、このスプレッドがFX会社の「儲け」になるのです。
このようにして、FX会社は売買のたびにトレーダーから少しずつ、実質的な手数料を徴収しています。
「なんだよ。セコイな。」と思うかもしれませんが、FX会社も慈善事業じゃありませんから、手数料を取らないと潰れてしまいます。
「為替市場との仲介をしてもらってるから、しゃあないか」と思っておきましょう。
スプレッドはFX会社や通貨ペアによって多少の差がある
スプレッドはFX会社や通貨ペアによって多少の差があり、だいたい0.3~5pips程度に設定されています。
「0.3銭とかめちゃ少額だけど気にする必要あるの?1円の100分の3でしょ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにスプレッド自体は小さいのですが、バカにはできません。
FXではレバレッジをかけて、大きなロットで取引します。
FXの利益・損失は、取引量×値幅で計算できます。
スプレッドがわずか0.3銭(0.003円)でも1万通貨で取引をしていたら、1万通貨×0.003円=30円です。
トレードするたびに30円払うと思えば、意外と大きくないですか?うまい棒が3本買えちゃいます。
しかも、先ほどのスプレッド0.3銭という例は、最も狭い水準です。
通貨ペアによっては0.03円(3銭)の開きがあったりもします。
そんな通貨ペアだと、トレードのたびに1万通貨×0.03円=300円も払うことになるのです。
手数料だけでレッドブル、それもロング缶が買えてしまいますね。
FXのスプレッドで損をしないために気を付けるべき2つのこと
ここまでの解説で、トレード1回あたりの実質的な手数料が意外と高いことがおわかりになったと思います。
取引回数が多い短期派トレーダーの方は特にですが、スプレッドに関しては以下の2点に注意しましょう。
- スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
- スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶ
ポイント①スプレッドの狭いFX会社を選ぶ
同じ商品を売っていても店によって値段が違うのと同じように、スプレッドはFX会社によって異なります。
取引するFX口座を選ぶ時はなるべくスプレッドが狭いFX会社を選びましょう。
例えば、ドル円のスプレッド0.3銭のA社とスプレッド1銭のB社では、トレード1回につき0.7銭ぶんの差が出ます。
仮に1万通貨で取引する方なら約70円の差ということです。スキャルピングで1日5回×月20日トレードすると、1か月に350円×20日で7,000円の差が出ます。
年間で考えると実に84,000円もの差になるのです。
これは、デカいですよね?
ですから、トレード回数の多い方ほどFX会社選びでスプレッドにこだわったほうが良いのです。
ちなみに、別の記事でも解説していますが、スプレッドの狭いおすすめのFX口座はDMMFXです。
国内第1位の口座開設数を誇るDMMFXは、メジャー通貨・マイナー通貨ともに業界最狭水準のスプレッドに設定されています。
取引コストを抑えられるので、短期派のトレーダーには特におすすめです。
ポイント②スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶ
トレードの際にスプレッドで気を付けるべき2つ目のポイントは、通貨ペア選定です。
なるべく、スプレッドの狭い通貨ペアを選びましょう。
こちらもFX会社の例と同じで、1回のトレードで見ると小さな差ですが、トレード回数が増えれば増えるほどその差が大きくなります。
ドル円やユーロドル、ユーロ円、豪ドル円といったスプレッドの狭い通貨ペアをメインに取引すれば無駄なコストを抑えることができます。
スプレッドを節約してお得にFXを楽しもう!
ということで、FXのスプレッドについての解説は以上になります。
FXで勝つためには、トレードの技術を磨いて利益を積み上げることも大事ですが、無駄なコストを発生させないことも重要です。
スプレッドにこだわって取引口座や通貨ペアを選定して、賢くお得にトレードしていきましょう。
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