この記事ではフィボナッチエクスパンションについて解説していきます。
フィボナッチ系ツールの中でも特に人気のあるフィボナッチエクスパンションは、利食いの効率を高めるために非常に有効です。ぜひ、使い方をマスターしていってくださいね。
目次
FXのフィボナッチエクスパンションとは
フィボナッチエクスパンションは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が考案した「フィボナッチ級数」を用いた分析手法です。
FXでも様々なフィボナッチ系ツールが使われますが、フィボナッチエクスパンションはその中でも特に人気の高い分析ツールとなっています。
エクスパンションは日本語で「拡張」を意味し、文字通り相場の拡張を予測するのに用いられます。
つまり、上昇相場ならどこまで上げるか?下落相場ならどこまで下げるか?を予想するということ。
ですから、ポジションの決済ポイントの目安として用いられるのが一般的です。
フィボナッチエクスパンションをチャートに表示すると…?
こちらはフィボナッチエクスパンションを表示したチャートです。
フィボナッチエクスパンションの水平線がしっかりと意識されていることがわかります。
61.8%、100%で頭打ちをして小さな押し目を作って上昇し、161.8%で一気に利食いの注文が入ってレートが大きく下落したと予想できますね。
その後は一度ブレイクされた100%ラインがサポートラインとして機能し、161.8%ラインとの間での攻防が続いています。
フィボナッチエクスパンションの水平線は一度ブレイクされた後でも意識されやすいので、利食い以外にもチャートの節目として使っていくことも可能です。
FXのフィボナッチエクスパンションをチャートに表示させる方法
ここからは、フィボナッチエクスパンションの引き方を解説していきます。
フィボナッチエクスパンションをチャートに表示するには、3つの基点を決めるだけでOKです。
上昇トレンドの場合は、まず基点①となる安値から基点②となる高値までをドラッグします。
そして、基点②から押しが入った後の安値である基点③までドラッグすればフィボナッチエクスパンションが表示されるという仕組みです。
下降トレンドで使う場合は、高値と安値を逆にすれば下方向にフィボナッチエクスパンションの水平線が表示されます。
フィボナッチエクスパンションの数値設定
フィボナッチエクスパンションの水平線が表示される数値は、自由にカスタマイズすることができ、投資家によって好みが分かれます。
初めてフィボナッチエクスパンションを使うFX初心者の方は、最も意識される
- 61.8%
- 100%
- 161.8%
の3本から始めてみるのがおすすめです。
細かく設定したい方は78.6%や127%を入れても良いですが、使い慣れないうちはチャートがごちゃごちゃするだけで、判断の迷いを呼ぶだけとなってしまいます。
最も意識される61.8%。100%、161.8%の3本でも十分に機能しますから、なるべくシンプルに使ってみた方が良い結果になりやすいですよ。
フィボナッチエクスパンションはFXの決済ポイントの目安にしよう
フィボナッチエクスパンションは決済ポイントの目安として使うのが一般的です。
先ほどのチャートを例にすると、短期的な押しが入っての大陽線が出現した後の持ち合い中は多くの投資家が買い手として参入する絶好の買いポイントです。
仮にそこで買いポジションを建てて押し目の下に損切り注文を置いた場合、100%ラインを利食い目標とすればリスクリワード約1.5倍のトレードができたことになりますね。
分割決済の目安にするものおすすめ
フィボナッチエクスパンションは分割決済の目安にするのもおすすめです。
先ほどと同じ買いポジションでいえば、
- 100%ラインでポジションの半分を決済し
- 161.8%ラインで残りの半分を決済する
といった感じです。
ポジションの半分がリスクリワード約1.5倍、残りの半分がリスクリワード約3倍、平均するとリスクリワード約2.25倍のトレードができていたことになります。
分割決済を使えば、残り半分の建玉の利益をしっかり伸ばすことができ、リスクリワードを向上できます。
建玉のすべてを100%ラインで決済したときのリスクリワードが1.5倍であることと比べれば、大きな違いです。
フィボナッチエクスパンションとの相性も抜群ですので、ぜひ試してみて下さい。
フィボナッチエクスパンションを駆使してFXの利確精度を上げよう
ということでフィボナッチエクスパンションについての解説は以上となります。
トレード成績向上のためには、エントリーポイントだけでなく利食いポイントも大変重要です。
フィボナッチエクスパンションを駆使して、秀逸な利食いを決めまくってくださいね。
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