こちらの記事はFX初心者のテクニカル分析実践編(全9回)のうち、第3回FXの移動平均線からトレンドを見極める方法に関する記事です。
講座①~⑨までご覧いただくとFXのテクニカル分析の基礎が身につくようになっています。
それでは移動平均線によるトレンド分析ついてお話していきます。
目次
FXはトレンドフォローが基本
FXではトレンドフォロー、つまりトレンド方向に沿ったトレードが基本です。
相場の流れにポジションを乗せていくイメージで取引できると、効率よく利益を上げることができます。
相場のトレンドはチャート分析によって見極めることができ、その分析精度によってトレード成績が大きく変わってきます。
FXのトレンド分析には移動平均線がおすすめ
FX初心者の方がトレンドを分析するなら、最もシンプルでわかりやすい移動平均線を使うのがおすすめです。
移動平均線とは過去一定期間の平均価格をつないだ曲線となっています。
ローソク足には始値、終値、高値、安値の4つの価格がありますが、移動平均線の対象となるのは主に終値です。
5期間の移動平均線であれば、過去5日間の終値の平均値をつないだ曲線が表示されるということになります。
平均の対象とする期間の取り方は投資家によって好みが分かれ、トレードスタイルとの相性もありますから、一概にどの期間設定が良いとは言い切れません。
ただ、初めて移動平均線を使う方であれば、個人的には20~25期間の移動平均線から使ってみることをおすすめします。
20~25期間の移動平均線は多くの投資家が採用しており、非常に意識されやすい期間設定のひとつです。
トレードにも活かしやすく、ルールの構築にも役立ちます。
移動平均線をFXのトレードに活かす方法
①移動平均線によるトレンド分析
移動平均線からトレンドを見極めるためのポイントは、移動平均線の向きとローソク足の位置関係です。
- 移動平均線が上を向いており、ローソク足が移動平均線より上に位置する場合は上昇トレンド
- 移動平均線が下を向いており、ローソク足が移動平均線より下に位置する場合は下降トレンド
と判断することができます。
こちらは20期間の移動平均線を表示させたチャートです。
- チャートの左側部分では移動平均線が上を向き、ローソク足を下から支える形の上昇トレンド
- 右側部分では移動平均線が下を向き、ローソク足を上から抑える形の下降トレンド
が発生していることがわかります。
移動平均線が1本あるだけで視覚的にトレンドを把握することができ、相場の流れを見極めることができるのです。
②移動平均線をエントリーに利用する
移動平均線をトレードに活かすには、ここまで解説してきたトレンド分析も有効ですが、もうひとつ便利な使い方があります。
それは、押し目買い・戻り売りのエントリーポイントにすることです。
移動平均線はサポート・レジスタンス要素としても機能するという特徴があります。
- サポート(下値支持)とはレートの下落を食い止める作用
- レジスタンス(上値抵抗)とはレートの上昇を食い止める作用
のことです。
上向きの移動平均線にローソク足が上から接近すると買い注文が増えて反発する力となり、下向きの移動平均線にローソク足が下から接近すると売り注文が増えて反落の力が働きやすくなります。
こちらは20期間の移動平均線を表示した、先ほどとは別のチャートです。
移動平均線への接近をきっかけに反発・反落していることがわかりますね。
移動平均線はエントリーポイントとしても優秀で、多くの投資家が意識しています。
もちろん、常に機能するわけではありませんが、反発と反落の力を利用してポジションを建てていくのも有効な戦略なのです。
移動平均線を上手に活用してFXを攻略しよう
ということでFXの移動平均線でトレンドを見極める方法についての解説は以上となります。
視覚的にトレンドを判断でき、エントリーポイントとしても使える移動平均線はシンプルかつ優秀なテクニカル指標です。
あなたのチャートにも表示させてみてはいかがでしょうか。
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