FX初心者の方の中には、「自分のトレードルールを作るなんて難しいよ…。誰でもシンプルに取り組めるトレード手法ってないの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そんな方におすすめなのが、この記事でご紹介する窓埋め手法です。
ルールも明確でわかりやすいので、初心者の方でも取り組みやすい手法となっています。ぜひ、試してみて下さいね。
FXの「窓」とは?
これから解説する窓埋め手法の「窓」とは、前日の終値と当日の始値の空白のことです。
株式投資の場合は、毎日15時に市場がクローズし、翌朝9時に市場が開くので毎日窓が開く可能性があります。
しかしFXの場合、基本的に平日は24時間取引されていますので、窓が開く可能性があるのは土日を挟んだ月曜日の早朝となります。
こちらのチャートは2017年7月3日のポンド円にできた窓です。
土曜日の終値と月曜日の終値に約67pipsの窓が開いています。
FXで窓が開く仕組み
FXのトレードができるのは基本的に平日のみですが、一部の市場は土日も動いており通貨の両替は行われています。
週末に政治や経済関連のビッグニュースがあった場合には、土日でも売買が活発になり、前週の終値と月曜日の始値にギャップが生じるというカラクリです。
ただし、月曜日の早朝に開く窓の大きさは、状況によって異なります。
大きく開くときもあれば、ほとんど開かない時もありますので、窓埋め手法も毎週使えるわけではありません。
FXの窓埋め手法のやり方
週明けに窓が開いた場合は高確率で埋まるという特徴があり、これを活かしたトレード手法が「窓埋め手法」です。
週明けの窓は多くのトレーダーが注目しているポイントですので、大きな窓が開いたときには、窓を埋める方向への注文が集中します。
ここからは、窓埋めの動きを利用した具体的なトレード手法を2つご紹介します。
FXの窓埋め手法①月曜の朝イチにチャートチェック
ひとつ目の窓埋め手法は、シンプルに窓を埋める方向にポジションを取るというやり方です。
多くの国内FX会社では月曜日の7時に取引が始まりますので、その時間にチャートを開いて窓が開いている通貨ペアがないか?を確認しましょう。
窓が開いている通貨ペアがあれば、窓を埋める方向にポジションを建てて窓が埋まる価格帯で利益を確定させます。
週明けに下方向に窓が開いた場合は買いポジションを建て、前の週の終値までの窓を埋めたところでの利益確定を狙います。
当然ですが、窓が埋まらない場合もありますので、損切り注文も入れておきましょう。
どこに損切り注文を置くか?はトレーダーによって異なりますが、損益率が悪くなり過ぎないように、利食い注文よりは浅い値幅に損切り注文を入れるようにするのがおすすめとなります。
FXの窓埋め手法②両建てを活用する
ふたつ目の窓埋め手法は、両建てを活用するやり方です。
土曜日の早朝、その週の取引がクローズする直前に両建て、つまり買いポジションと売りポジションの両方を建てます。
月曜日の早朝にチャートを開き、窓が開いていたら片方の注文の利益を確定させ、もう片方のポジションは窓が埋まる価格帯で決済します。
例えば、両建てしている状態で下方向に窓が開いた場合は、売りポジションを決済して利益を確定させます。
残った買いポジションは窓を埋まる価格帯で決済し、プラマイゼロまたは少しの損失で手仕舞いにするというわけです。
売りポジションと買いポジションの損益を相殺したぶんが、窓埋め手法の実利益として残ります。
窓埋め手法を活用してFXの利益を伸ばそう
窓埋め手法の利点は、トレードのルールが明確で取り組みやすいこと、多くのトレーダーが意識しているので勝率も高いことが挙げられます。
ただし、週明けの窓が高確率で埋まるとはいえ、絶対埋まるとは限りませし、月曜日に取引がスタートした瞬間から窓を埋める方向に相場が動きだす保証もありません。
- ポジションを大きくし過ぎないこと
- 利食いに欲を出し過ぎないこと
- 必ず損切り注文を入れること
の3点を意識して補助的なトレードとして取り組んでいくのがおすすめです。
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