この記事ではFXの取引対象である通貨ペアについてお話していきます。
FXで上手にトレードするためには、通貨ペアの仕組みや特徴を知る必要があります。ぜひ、覚えていってくださいね。
目次
FXの通貨ペアとは?
通貨ペアとは、売買する2つの国の通貨(つまり、国のお金)の組み合わせです。
米ドル/円なららアメリカのドルと日本の円がペアに、ユーロ/米ドルならヨーロッパで広く使われるユーロとアメリカのドルがペアになっています。
FXでは、この通貨ペアが取引の対象となり、通貨ペアの売買を繰り返すことで利益の獲得を目指します。
売買できる通貨ペアは口座を開設するFX会社によっても多少の違いはありますが、人気の高い通貨ペアはだいたい同じようなものです。
日本円がらみの通貨ペアであれば、
- 米ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- 豪ドル円
- カナダドル円
- スイスフラン円
米ドルがらみの通貨ペアであれば、
- ユーロドル
- ポンドドル
- 豪ドル米ドル
- 米ドルカナダドル
- 米ドルスイスフラン
といった通貨ペアは人気が高いので、ほとんどのFX会社で取引することが可能です。
FXで通貨ペアを売買するときは「チャート」を見て判断
実際に売買する際には、通貨ペアの過去の値動きが記された「チャート」というグラフを見ながら買うか売るかを考えます。
米ドル円を例にすると、1ドルと日本円の交換価格の変動がチャート上に表され、レートが上方向に動けば円安ドル高、下方向に動けば円高ドル安ということを意味します。
簡単に言うと、レートが上がればドルが強く、レートが下がれば円が強いということ。
これからドルが強くなると予想する場合は買いポジションを建て、円が強くなると予想する場合は売りポジションを建てて利益獲得を狙っていきます。
通貨はメジャーとマイナーに分かれる
ご存知の通り、世界にはおよそ200の国と地域があり、各国で流通している「通貨」にもたくさんの種類があります。
それらの通貨は取引量の多さによって、メジャー通貨とマイナー通貨に分けられます。
メジャー通貨とは
取引量が多い通貨はメジャー通貨と呼ばれます。
アメリカのドルや我らが日本円、ヨーロッパで広く使われているユーロ、イギリスで使われるポンド、オーストラリアで使われる豪ドルなどがメジャー通貨に該当します。
メジャー通貨のメリットは取引量が多いので、相場が急変しづらく値動きが安定していることです。
また、チャート分析のセオリーも通用しやすいので、しっかりと勉強すれば勝率を上げることができます。
一方で値動きが穏やかなぶん、短時間で大きな利益を上げるのは難しくなります。一言でいえば、ローリスクローリターンなのがメジャー通貨です。
マイナー通貨とは
取引量が少ない通貨はマイナー通貨と呼ばれます。
マイナー通貨の代表例は、トルコの通貨であるリラ、南アフリカ共和国のランド、メキシコのペソといったところです。
マイナー通貨の特徴は、メジャー通貨の真逆。値動きが荒いぶん、短時間で大きな利益を狙えるタイミングも多くなることです。
ただ、チャート分析のセオリーは通用しづらくどうしてもギャンブル性が高くなります。
いわば、ハイリスクハイリターンなのです。
FX初心者の方が選ぶべき通貨ペア
では、ここからはFX初心者の方が通貨ペアを選ぶ時のポイントをお話していきます。
マイナー通貨は避けましょう
まず、基本的にマイナー通貨は避けるようにしましょう。
そもそもFX自体がハイリスクハイリターンな投資方法ですので、その中でもわざわざリスクの高い通貨を選ぶ必要はどこにもありません。
また、取引量が少ないマイナー通貨だと、肝心な時に注文が通らないというリスクもつきまといます。
売買は、買いたい人と売りたい人がいて初めて成立するものです。
取引している人が少なければ注文そのものが成立せずに、想定以上の損失を抱える可能性も大いにあります。
そういった意味でも、マイナー通貨の取引は避けたほうが身のためです。
メジャー通貨を取引すべし
となれば、必然的に選ぶべきはメジャー通貨ですね。
その中でも特におすすめなのは値動きが穏やかな米ドル、ユーロ、日本円、豪ドルといった通貨。
米ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ユーロ米ドル、豪ドル米ドルあたりから始めてみると良いでしょう。
通貨ペアの特性を知り、FXのリスクをコントロールしよう
ということで、FXの通貨ペアついての解説は以上となります。
いろいろな通貨がある中でFX初心者の方が選ぶべきはローリスクローリターンなメジャー通貨です。
まずは、値動きが穏やかな通貨ペアからゆったりとトレードを始めてみてはいかがでしょうか。
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