FXの金利と為替の仕組み【FX初心者のためのテクニカル分析第1回】

こちらの記事はFX初心者のテクニカル分析実践編(全9回)のうち、第1回FXの金利と為替のしくみに関する記事です。

講座①~⑨までご覧いただくとFXのテクニカル分析の基礎が身につくようになっています。

それではFXの金利と為替のしくみについてお話していきます。

FXの金利とは?

FXの金利とは?

金利とは貸金や預金に対する利子のことですが、FXで金利といえば政策金利のことを意味します。

政策金利は各国の中央銀行(日本でいえば日本銀行)が一般の銀行に貸し付けをするときの金利です。

政策金利は経済のカギを握る要素であり、FXにおいても重要度が高くなります。

FXにおいて金利が重要となる2つの理由

では、なぜFXでは金利が重要となるのか?ここからはその理由について詳しく解説していきます。

理由①基本的には金利高=通貨高の図式が成立するから

FXでも金利が重要な理由は、金利が長期的な通貨の需要を左右するからです。

お金は金利低いところから高いところへ流れる

水は重力に従って高いところから低いところへ流れますが、お金の場合は逆で、金利が低いところから高いところに向かって流れます。

金利が高い国の通貨は持っているだけでお金が増えますから、欲しがる人が多いのです。

もちろん例外パターンもありますが、基本的には「金利高=通貨高」の図式が成立します。

主要通貨の中で金利が高い米ドルや豪ドルといった通貨は、トレーダー以外の投資家からの人気も高く、金利が低い通貨よりは圧倒的に買われやすいです。

ドルストレート6通貨の月足チャート

こちらは、高金利通貨の代表格である米ドル絡みの6つの通貨ペアの直近の月足チャートです。

どの通貨も長期的にドル高の流れが続いていることが見て取れます。

通貨そのものの需要は数年スパンの長期トレンドに大きく影響します。

スキャルピングやデイトレードといった短期派のトレーダーにとってはあまり関係がありませんが、数日から数週間、数か月に渡ってポジションを保有する長期派のトレーダーは金利による資金の移動も意識しておく必要があるのです。

金利が高いから信用できる!というわけではない

金利が高いから信用できるわけではない

ただし、金利が高ければそれで良いということでもありません。

金利が高い国の中には、お金を集めるために少し無理をして金利を高くしているパターンもあるからです。

言い換えると、通貨の信用度が低いから金利を高くしないと買ってくれる人がいないということになります。

その最たる例が、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドといった新興国通貨です。

市場参加者からの信用度が低く、流通量がそれほど多くないので、どうしても暴落の危険度が高くなってしまいます。

トルコショックの仕組み

記憶に新しいのは2018年のトルコショックです。

トルコショックは米国とトルコとの対立が原因となって引き起こされたトルコリラの大暴落のこと。

FX会社がトルコリラのスワップポイントキャンペーンを大々的に打ち出していたさなかでの出来事でしたので、日本国内でも多くの投資家がトルコショックに巻き込まれて大損害を出す結果となりました。

金利と通貨の信用度はまったくの別問題ですので、金利の高さだけに釣られて取引をすることがないように気をつけなければなりません。

理由②スワップポイントに影響するから

FXにおいて金利が重要な理由は他にもあります。

それは、スワップポイントに影響するからです。

為替差益とスワップポイント

FXで得られる利益には、為替差益とスワップポイントの2種類があります。

為替差益は「100円で買ったものが105円で売れると5円儲かる」といったように、売買価格の差によって発生する利益です。

スワップポイントとは通貨ペアとして取引する2国の通貨の金利差に応じて毎日獲得できる利益のこと。

高金利通貨である米ドルを買って、低金利通貨である日本円を売る、つまり米ドル円の買いポジションを持っていれば金利差分の利益を毎日得られるといった感じです。

スワップポイントはもらえるだけではなく、支払いが必要なケースもあります。

ポジションを翌日まで持ち越さない主義のトレーダーは気にすることはないですが、ポジションを長期保有する方はスワップポイントにも考慮して取引をしなければなりません。

スワップポイントの具体例

スワップポイントの具体例

例えば、米ドル円は2019年9月現在、1万通貨あたり1日80円程度のスワップポイントが発生します。

買いポジションを建てる場合は、コツコツ利益が積み上げられるので何の問題もありませんが、売りポジションを建てる場合はコツコツ損失として削られていくことになります。

1万通貨の売りポジションを1ヶ月持ち続けるだけで、2,400円の損失が発生すると思えばバカになりませんよね。

ですから、長期派トレーダーの方はポジションの方向とスワップポイントも考慮してトレード戦略を立てていきましょう。

金利の仕組みを理解して、FXのチャート分析の精度を上げよう

ということで、FXの金利と為替の仕組みに関する解説は以上となります。

金融の主役である金利はFXにおいても非常に重要度が高い項目です。

仕組みをしっかり理解して、賢くトレードしていきましょう。

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