こちらの記事ではFX初心者のテクニカル分析実践編(全9回)のうち、第6回FXテクニカル分析で覚えておきたいチャートの形について解説していきます。
講座①~⑨までご覧いただくとFXのテクニカル分析の基礎が身につくようになっています。それでは本題に入っていきます。
FXのチャートの形(チャートパターン)とは
この記事のテーマである「チャートの形」とは、複数のローソク足が組み合わされた値動きのパターンのこと。
俗にチャートパターンも呼ばれ、相場の天井や底で出現しトレンド転換を示唆するものとして多くのトレーダーに意識されています。
チャートパターンを覚えれば、相場の天井や底を察知できますので、その後の大きな上昇や下落を利益に変えやすくなります。
FXの代表的なチャートパターン
チャートパターンには、とても多くの種類がありますが、この記事では天井を示唆する2パターン、底を示唆する2パターンの計4パターンをご紹介します。
相場の天井を示唆するチャートパターン
相場の天井で出現するチャートパターンはダブルトップと三尊(別名:ヘッドアンドショルダーズ)の2つです。
上昇トレンドが限界にきていること(つまり、相場の天井に到達していること)を示唆し、大きな下落が起きる予兆となります。
チャートにダブルトップと三尊が出現したら、売りポジションを建てる準備をしておきましょう。
ダブルトップ
ダブルトップとは、高値が同じ価格帯で2つ揃うようなチャートパターンです。
高値が揃う前に付けた安値のことをネックラインといい、この安値を下抜けたら大きな下落への発展が濃厚となります。
ネックラインの下抜けで売りポジションを建て、その後の下落を取っていきましょう。
このときの損切り注文は2つ揃った高値の上に置くのがおすすめです。
三尊(別名:ヘッドアンドショルダーズ)
三尊(別名:ヘッドアンドショルダーズ)とは、人間の頭と両肩のような形状のチャートパターンです。
三尊の場合も最後につけた安値がネックラインと呼ばれ、ここを下抜けることで大きな下落への発展が濃厚となります。
ダブルトップのときと同様に、ネックラインの下抜けで売りポジションを建てるのが基本戦略。
損切り注文は3つの山の一番上、または最後につけた高値の上に置くのがおすすめです。
相場の底を示唆するチャートパターン
相場の底で出現するチャートパターンはダブルボトムと逆三尊(別名:逆ヘッドアンドショルダーズ)の2つです。
下降トレンドが限界にきていること(つまり、相場の底に到達していること)を示唆し、大きな上昇が起きる予兆となります。
チャートにダブルボトムと逆三尊が出現したら、買いポジションを建てる準備をしておきましょう。
ダブルボトム
ダブルボトムとは、安値が同じ価格帯で2つ揃うような形状のチャートパターンです。
ダブルトップの逆パターンで、最後につけた高値がネックラインとなり、ここを上抜けると大きな上昇への発展が濃厚となります。
ですから、ネックラインを上抜けたところで買いポジションを建て、その後の上昇を利益に変えていきましょう。
損切り注文は2つ揃った安値の下に置くのがおすすめです。
逆三尊(別名:逆ヘッドアンドショルダーズ)
逆三尊(別名:逆ヘッドアンドショルダーズ)とは、人の頭と両肩をひっくり返した形状のチャートパターンです。
その名の通り、三尊(ヘッドアンドショルダーズ)の逆パターンで、最後につけた高値がネックラインとなり、ここを上抜けると大きな上昇への発展が濃厚となります。
ダブルボトムの時と同様に、ネックラインの上抜けで買いポジションを建てましょう。
損切り注文は、3つの谷の一番下、または最後につけた安値の下に置くのがおすすめです。
チャートパターンを活用してFXを攻略しよう
ということで、FXのテクニカル分析で覚えておきたいチャートの形に関する解説は以上となります。
チャートパターンを覚えると、相場の天井や底付近の有利な価格でポジションを建てることが可能です。
しっかり覚えて、実戦で活用していきましょう。
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