こちらの記事はFX初心者のための入門講座(全8回)のうち、第3回FXの4つのリスクに関する記事です。
講座①~⑧までご覧いただくとFXの基礎が身につくようになっています。
それではFXの4つのリスクについてお話していきます。
FXの4つのリスク
FXは数ある投資方法の中でもハイリスクハイリターンな分類に入ります。
FXをするなら、どんなリスクがあるのか?また、リスクにどのように対処すればいいのか?を事前に知っておく必要があります。
FXの代表的なリスクは、
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
- 地政学リスク
の4つです。これから、それぞれのリスクの意味と対処法を解説します。
FXのリスク①為替変動リスク
一つ目のリスクは「為替変動リスク」です。その名の通り、為替レートの変動によって損失が出る可能性があるよということ。
例えば、100円で1ドルを買った後に、ドル円の交換レートが1ドル90円に下落すると、10円損しますよね?これが為替変動によるリスクとなります。
為替変動リスクへの対策として一番重要なのは、必ず損切り注文を入れることです。
あらかじめ1トレードで許容できる損失額を決めておき、許容額まで損失が拡大したら自動的に決済されるようにしておきましょう。
つまり、「100円で1ドルを買ったけど、交換レートが2円下がって1ドル95円になったら、自動的に損失を確定させてね。」という損切り注文を入れておくと、どんなにレートが下がろうが5円以上の損失を負うことはないことになります。
どんなに優秀なトレーダーでも相場が思惑と逆に動くことは日常茶飯事です。
事前にリスクをケアしておくことも、トレードの技術といえるでしょう。
為替変動リスクへの対策はもう一つあり、それは「勉強すること」です。
本や動画などで勉強して相場の分析力を磨いておけば、より精度の高いエントリーができるようになります。
FXのリスク②金利変動リスク
二つ目のリスクは「金利変動リスク」です。FXで取引するのは2つの国の通貨が対になった「通貨ペア」です。
したがって、2国間の金利差によって発生するスワップポイントもFXの収益源のひとつとなります。
各国の金利は定期的に見直しが行われますので、金利の変更によってスワップポイントや為替レートが変動する恐れがあることを金利変動リスクといいます。
金利変動リスクへの対処法で最も重要なのは、経済ニュースを確認する癖をつけて金利に関する情報をキャッチすることです。
金利の上げ下げといったニュースは比較的大きく取り扱われますので、トレードの対象としている通貨の金利情報にはアンテナを張っておくようにしましょう。
FXのリスク③流動性リスク
3つ目のリスクは流動性リスクです。各国の通貨はそれぞれ流通量が異なます。
米ドルやユーロ、ポンド、日本円といった、いわゆるメジャー通貨は取引が活発で流通量も多いのですが、トルコリラや南アフリカランドなどのマイナー通貨は流通量が少なく、時期や時間帯によっては取引量が極端に減るという特徴があります。
取引が活発でないマイナー通貨は、場合によっては利益確定や損切の注文が成立しないこともあり、想定以上の損失が出てしまうこともあります。
これがFXの流動性リスクです。
流動性リスクに対処するには、メジャー通貨を中心に取引をすることが最も効果的です。
マイナー通貨の取引は控える、または少なめの量にしておくと良いでしょう。
FXのリスク④地政学リスク
4つ目は地政学リスクです。
地震や洪水と言った自然災害、政治面での衝突や治安の悪化といった要因も為替相場に大きな影響を及ぼします。
国をとりまく自然環境や政治情勢によって為替相場が急変するリスクを「地政学リスク」といいます。
例えば、大きな地震によってインフラが脅かされると、景気にとってはマイナス要因となり、その国の通貨は売られやすくなります。
オーストラリアやカナダと言った資源国の通貨は原油価格と密接な関係があり、原油価格が下がると資源国通貨は売られやすくなるというのも、地政学リスクの一例です。
地政学リスクへの対処もニュースなどからの情報収集を欠かさないことが基本です。
自然災害を予期するのは難しいですが、どの国がどんな政治的不安を抱えているか?を知ることはそれほど難しくありません。
情報収集をしておけば、政治的なリスクを抱える国の通貨の取引量を減らすといった対策を講じることもできるのです。
4つのリスクをケアして、FXを楽しもう!
FXの4つのリスクに関する解説は以上になります。
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
- 地政学リスク
と上手に付き合い、安全なトレードを心掛けていきましょう。
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