こちらの記事はFX初心者のための入門講座(全8回)のうち、第5回FX口座の選び方に関する記事です。
講座①~⑧までご覧いただくとFXの基礎が身につくようになっています。
それでは、FX口座の選び方について解説していきます。
目次
FX口座を選ぶときの4つのポイント
FX口座を選ぶ時のポイントは以下の4つです。
- 取引の最小単位
- スプレッド
- 取引ツールの使いやすさ
- スワップ水準
順番に解説していきます。
FX口座選びのポイント①取引の最小単位
1つ目のポイントは取引の最小単位です。FX口座の取引最小ロットはFX会社によって設定が異なります。
最小ロット1万通貨〜が一般的ですが、1000通貨から取引できるFX会社も増えてきています。FX口座を選ぶときは、許容するリスクに合わせたトレードができるよう、資金に見合ったFX口座を選びましょう。
25倍のレバレッジをかけられる口座であれば、必要な証拠金は取引額の約4%。
1ドル100円のドル円を取引する場合は、最小ロットが1万通貨の口座なら約4万円の資金が必要となります。
一方で最小ロットが1000通貨の口座であれば約4000円の資金で取引を始めることができます。
資金20万円を目安にしよう
とはいえ、ギリギリの証拠金で取引をするのはリスキーなので、20万円を目安に口座の最小ロットを選ぶのがおすすめです。
20万円以上の資金でFXを始める方は最小ロット1万通貨の口座を選び、20万円未満の資金でFXを始めたい方は最小ロット1000通貨〜の口座を選ぶと良いでしょう。
FX口座選びのポイント②スプレッド
2つ目のポイントはスプレッドです。FXでは買値と売値に差が設けてあり、この差をスプレッドといいます。
FX取引の実質的な手数料となるスプレッドは、投資家にとっては安いに越したことはありません。
なるべくスプレッドが狭い、つまり手数料が安いFX会社を選ぶようにしましょう。
例えば、ドル円のスプレッドが0.3銭の口座A、1銭の口座Bがあるしましょう。
この2つの口座はトレードを1回するたびに、利益・損失に0.7銭の差が生じます。
仮に1万通貨で取引をしていたなら、その差は70円です。
たった70円と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とバカにはできません。
小さな値幅のトレードを繰り返すスキャルピングで1ヶ月の間に1日10回×20日トレードするならば、月間14,000円もの差が生まれます。
年間に換算すると、なんと168,000円もの違いが出るのです。
スキャルピングやデイトレードといった短期のトレードを中心にしたい方は特に、スプレッドもしっかりとチェックしておきましょう。
FX口座選びのポイント③取引ツールの使いやすさ
3つ目のポイントは取引ツールの使いやすさです。
各FX会社は独自のPCやスマホアプリで使える独自の取引ツールを提供しており、それぞれに個性があります。
どの会社のツールが使いやすいと感じるかはトレードスタイルによっても異なるので、各々で好みが分かれます。
ですから、取引ツールの良し悪しに関しては一度使ってみるのが最も手取り早い方法です。
バーチャルマネーで取引できるデモ口座を開設すれば、取引ツールの使い勝手も確かめることができます。
どのFX口座にしようか迷っている方は、とりあえず数社でデモ口座を作ってトレードの練習をしながら取引ツールの使い勝手を試してみるのがおすすめです。
FX口座選びのポイント④スワップ水準
4つ目のポイントはスワップ水準です。
FXには取引する2国間の金利差によって発生するスワップポイントも一つの収益源となります。
2019年8月現在では、低金利の日本円を売って1万通貨分の米ドルを買う、つまり米ドル円で1万通貨の買いポジションを持つと、日をまたぐごとに約80円の利益を得ることができます。
もちろん、売りポジションを持った場合は逆に日をまたぐごとに約80円の損失が発生します。
通貨ペアに含まれる2通貨の金利差によって得られるスワップポイントの水準もFX会社によって多少異なります。
スキャルピングやデイトレードといった短期派の方は全く気にする必要はありませんが、日をまたいでポジションを保有するスイングトレードをされたい方はスワップポイントの水準もFX口座の大事な選定基準となります。
スプレッドと同様に一見すると小さな差ですが、チリも積もればなんとやらです。
自分にピッタリの口座を選んでFXを楽しもう
ということで、FX口座の選び方に関する解説は以上となります。
口座を選ぶ時のポイントは4つ。
- 取引の最小単位
- スプレッド
- 取引ツールの使いやすさ
- スワップ水準
ぜひ、意識してみて下さい。
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